Impossible Architecture

大阪の国立国際美術館で開催中の「Impossible Architecture展」を観てきました。

これは様々な理由で実現しなかった建築を取り上げた展覧会です。
建てていくうちに様々な要因でデザイン変更されていきますが、
空想のそれは建築家(デザイナー)の意図が純粋に表現されたものと言えます。

展示内容は歴史的なものから、最近の国立競技場(ザハハディド案)まで、
国内外問わず集められていました。
国立競技場のはCGから模型、図面まで展示され、大変興味深く見れました。
実際に建った物を見たかったなぁ、と思えるほどプレゼンのインパクトがありました。
写真は以前訪れた、ソウルにあるザハハディド設計のデザインセンターです。
もしザハ案が建っていたら、この数倍の規模でなので、圧倒されたのではないでしょうか。

我々タイドも計画で終わったものもありますし、
実際に建築したものの中にも採用されていないが面白い案もあります。
現実の空間を作っているので、他のデザインが良くても2つを作れないというジレンマがありますが、
その時に検討したデザインというのは違う案件に生かされていきます。
「ボツ案」も次のステップへのエスキースなのです。デザインの蓄積もタイドの強みでもあります。

展覧会は2020年3月15日までやっていますので、皆さんもぜひ足を運んでみて下さい。