「おかめ」が見守る 上棟式

先日、神戸市北区にて上棟式を行いました。

無事に棟が上がったことを喜び、そして感謝するものです。

また、工事完成の祈願だけでなく

家内安全や招福も願い、一番高い棟木に「幣串(へいぐし)」をお祀りいたしました。

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こちらの幣串は

事前に、想いを込めながらオフィスで作成をさせていただきました。

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五色の布は「火・木・金・土・水」を表しているとも言われております。

そして、

最後にとりつけるのは「おかめ」さん。

「お多福」とも呼ばれ、その福々しい容姿から災厄の魔よけの意味も込められております。

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なにより、ふっくらとした頬に、目尻が下がった優しいお顔。

見ているだけでこちらもニッコリほほ笑んでしまいますよね。

それだけで、ひとつ福をもらえた気がします。

鎌倉時代、高名だった宮大工の棟梁の妻の名前が「阿亀」ということに由来し、

上棟式前に起こった夫のピンチを救い、無事に完成させたと言われております。

京都市上京区にある千本釈迦堂でのお話しです。

天井をつくると、こちらのおかめさんのお顔は見えなくなりますが、

天井裏でお施主様ご家族をずっと見守ってくれています。

毎日暑い日が続いておりますが、

爽やかな秋の風を感じる頃。

やさしい木のぬくもりに包まれた、お家が完成します。 

– 2016.05.31 – 地鎮祭が行われました-桜森町の家-