「おかめ」が見守る 上棟式
先日、神戸市北区にて上棟式を行いました。
無事に棟が上がったことを喜び、そして感謝するものです。
また、工事完成の祈願だけでなく
家内安全や招福も願い、一番高い棟木に「幣串(へいぐし)」をお祀りいたしました。
こちらの幣串は
事前に、想いを込めながらオフィスで作成をさせていただきました。
五色の布は「火・木・金・土・水」を表しているとも言われております。
そして、
最後にとりつけるのは「おかめ」さん。
「お多福」とも呼ばれ、その福々しい容姿から災厄の魔よけの意味も込められております。
なにより、ふっくらとした頬に、目尻が下がった優しいお顔。
見ているだけでこちらもニッコリほほ笑んでしまいますよね。
それだけで、ひとつ福をもらえた気がします。
鎌倉時代、高名だった宮大工の棟梁の妻の名前が「阿亀」ということに由来し、
上棟式前に起こった夫のピンチを救い、無事に完成させたと言われております。
京都市上京区にある千本釈迦堂でのお話しです。
天井をつくると、こちらのおかめさんのお顔は見えなくなりますが、
天井裏でお施主様ご家族をずっと見守ってくれています。
毎日暑い日が続いておりますが、
爽やかな秋の風を感じる頃。
やさしい木のぬくもりに包まれた、お家が完成します。