街の一部をつくる。
三ノ宮へ徒歩圏内となる、神戸市中央区旗塚通りに6邸、完成しました。
一区画60㎡前後の6つに区切られた限られた土地。。。1棟1棟、それぞれの表情を変え、それでいて全体が調和された景観となるような建物にしてほしいとのご依頼を受けました。
実際に街並みを見て歩き、ご近所さんの建物の色合いやその地域の雰囲気をシッカリと確認。
カジュアルだけれど落ち着いた外壁の色を6棟それぞれにセレクトしました。
どの棟も駐車場を備えたゆとりの3階建て。限られた広さをフルに活用するため、床面積や建ぺい率の計算はもちろん、今回は『天空率(空と建物の割合の計算式)』を使い、道路斜線を超えるボリュームのある建築を可能にしています。
建ち並ぶ家に閉塞感を出さないようにする為、各棟ごとに採光のとり方など様々な工夫も。道路に面する角地棟。大きなサイズの窓が等間隔に据えられておりスッキリした外観です。
上記の2階部分の窓を内側から見ると、天井付けとなっており内側からもすっきり。
3階以上の建物の場合、非常用に幅7.5m、高さ1.2m以上の代替侵入口の窓を設置する必要があり、窓のサイズをそれに揃えたため、採光を大きくとった解放感のあるLDKになりました。
こちらは隣接した棟のLDK。
隣と視線が合わすことなく、奥行きのある空間の採光と換気を備えるため、滑り出し窓を2つ設置しました。
家を建てるというより、『街の一部を創る』という観点で、
地域や生活する人のストーリーをイメージしつつ、完成させた今回の物件。
Worksにもアップしていますので、ぜひご覧ください。