パブリックスペースに居る少女「Sun Sister」-兵庫県立美術館-
海に接するなぎさ公園と一体化するように設計されたHAT神戸にある、兵庫県立美術館を訪れました。
美術館として神戸のランドマークのひとつとも言えるデザインを纏い、公共の場として、あらゆる人々に利用しやすい機能を備えています。
その魅力をカメラに収めようと頑張ってみましたが、切り取る場所によって様々な表情を見せる建物はなかなか全貌を見せてくれません。
この建物の顔とはどこか?と尋ねたら、尋ねた数だけ、違う答えがかえってきそうです。
こちらは美術館南側にある、現代美術作家ヤノベケンジ氏によるシンボルオブジェ「Sun Sister」。愛称「なぎさ」(高さ約6メート!)。阪神・淡路大震災の被災地の過去、現在、未来を見つめているという少女像。
あえての遠めからのショットです。皆さん是非生の「なぎさ」をみにいってみてください!大きな瞳が印象的なインパクト大のオブジェです。
安藤忠雄氏による「建物そのものを鑑賞の対象とする」というコンセプトのもと建てられたパブリックスペースのお手本のような美術館。
そして、日本のサブカルチャーの影響色濃い「希望の太陽」を手に持つメッセージ性の強い少女のオブジェ。
相反するデザインの組み合わせが、決して周りに威圧感をあたえず、人々との関わりの中で柔軟に表情を変える憩いの場を創り出しているよう感じました。
「遊び心」と「冒険心」。
毎日がバタバタと忙しく過ぎ行く中、そんな気持ちを刺激してくれる良い時間を過ごすことができました。