辿り着くまでの工夫
今年も本格的に梅雨が始まりましたね。
ふと、雨の日に京都のお寺を見て回った時のことを思い出したので、いくつかご紹介したいと思います。
一ヶ所目は、南禅寺の塔頭の一つである「金地院」です。
小堀遠州(作庭家)が手がけた鶴亀の庭は、特別名勝と認定されています。
岩・砂利・木々で表現された鶴亀と深山幽谷を表す後ろの木も、全てが念密に計算されているのかと思うと、気が遠くなるような時間と熱量があったのだろうとつい見入ってしまいました。
二ヶ所目は、大徳寺にある「瑞峯院」です。
入口からは、庭の様子が全くわからないのですが、何度も直角に曲がらされることで、期待感が大きくなっていきました!
日本庭園を見に行くと多く見られる構成ですが、入口からすでに庭を楽しませるための工夫がされているのです。
もし日本庭園を見に行かれる際は、庭だけでなく道中も作品の一部だと思うと、楽しみ方が増えるかもしれません。
そして同じく大徳寺内ですが、広い敷地内を歩き回っていると、
とても面白い塀を見つけて、思わず写真を撮りました。
瓦塀を実際に見たのはこの時が初めてでしたが 、かなり印象深かったです。
悪天候に加えて紅葉の時期ではなかったのですが、人も少なくとてもゆっくりと一ヶ所に対して時間を使えたのはすごく得をした気分でした!
もちろん目的(結果)も大切ですが、過程で何があり結果にどう繋げるかと言う物事への取り組み方もしっかりと意識しなければならないと感じました。
何事も息抜きは必要ですが、意識し続けることで良いものを作り出せるように精進します!